ここのブログで米国債が一人勝ちしてる 状況は何度か記事に書いたが、グラフでイールドの推移をみると、その凄まじさがハッキリと見える。
(下グラフは、30年トレジャリーのイールドインデックスTYX過去1年。債券はイールドが低下すると価値が上昇するので、左のグラフは米国債の価値が上がっている、という意味。)
言っとくが、米国債のサプライは減ってるどころか増えていて、今後もさらに増えるんだからね。
債券サイドがこうして【バブってる】のに対し、対する米株式市場はというと、ボラティリティが連日すんごいことになってる。
下グラフは、S&P500のインプライド・ボラティリティを示す指標であるVIXの過去5年の推移。
これみたら、深く考えなくても、異常事態だというのが手に取るようにわかる。
先月90をヒットするかってときは、どうなるんだとドキドキした。
少々おさまってきたとはいえ、まだ50超のレンジにいる。
去年VIXが40超えたと言って市場で騒いでいたのが、なんだか、すごく遠い昔のよう・・・。
そして、今日メールで送られてきたチャートを見て、おもわず、ゲッ!と声が出た。
NYダウがピークをつけたのは去年10月だけれど、同インデックスを国際通貨(金価格)でノーマライズ(Normalize)してやって、米国株の過去30年のパフォーマンスを眺めると、2000年前後をピークにして、その後はずっと下降トレンドを辿っていたんである。
この8年ほど、世界の中における合衆国の「相対的な競争力」が全般に下がってるな~・・・と漠然と感じることしきりであったが、このチャートみたら、その感覚とみごとにシンクロしてるではないか。
21世紀に入ってからは、ずっと下降線・・・『アメリカの世紀』は8年前に終わっていたというのか・・・
この下降トレンド、どこぐらいまで落ちて行くのだろうか。
少なくとも、いま、米自動車産業で起こってることを見る限りは、まだ底は見えてないということか・・・。
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