3ヵ月ほど前に、当ブログで、こんな二つのエントリーを書いたのを覚えておられるだろうか。
2010年9月29日 『マクロ低迷下でミクロ企業体にはバイバックの好機到来』
2010年10月1日 『米国の事業会社はCash Hoarders』
米企業のバランスシートには、キャッシュがざぶざぶ積まれていて、自社株買戻しの好機を迎えており、今のペースで行くと、2010年は$300bnを越すバイバックが予想されている、という話。
これに関連して、18日のウォールストリートジャーナルが、第3四半期だけで、$92bnの自社株がバイバックされました、という話を伝えている。
Number of the Week: Cash for Shares (WSJ, 12/18/10)
このグラフで見る限り、2010年に$300bnを越すバイバックになりそうだという予想は、ドンピシャリと当たりそうですね。
長期米国債イールドが跳ね上がり、欧州市場もなんだかんだと心もとないニュースが続くが、米株については、ちまたでは、なかなか強気な発言が目立つ。「バリュエーションで見ると安い」というアナリストやエコノミストが多い。
そりゃー、安く見えるはずだよね、EPSが上がってるんだもの。
マクロの状況がこのザマで、ここで大きく将来のオペレーションのために投資しようというインセンティブは、米企業のCEO達には、まださほど芽生えていないと思われ。
ちなみに「シェアバイバックはサルでも出来る芸当(Share Buybacks are for Dummies)」と言ったのは、私ではなく、ブルームバーグのコラムニストDavid Paulyである。詳しくは冒頭にあげた9月29日の拙記事を読まれたし。
No comments:
Post a Comment