Friday, December 12, 2008

『合衆国の世紀』は実際に終わっていたのか・・・

ここのブログで米国債が一人勝ちしてる 状況は何度か記事に書いたが、グラフでイールドの推移をみると、その凄まじさがハッキリと見える。

(下グラフは、30年トレジャリーのイールドインデックスTYX過去1年。債券はイールドが低下すると価値が上昇するので、左のグラフは米国債の価値が上がっている、という意味。)


















言っとくが、米国債のサプライは減ってるどころか増えていて、今後もさらに増えるんだからね。






債券サイドがこうして【バブってる】のに対し、対する米株式市場はというと、ボラティリティが連日すんごいことになってる。

下グラフは、S&P500のインプライド・ボラティリティを示す指標であるVIXの過去5年の推移。

これみたら、深く考えなくても、異常事態だというのが手に取るようにわかる。



















先月90をヒットするかってときは、どうなるんだとドキドキした。

少々おさまってきたとはいえ、まだ50超のレンジにいる。

去年VIXが40超えたと言って市場で騒いでいたのが、なんだか、すごく遠い昔のよう・・・。

そして、今日メールで送られてきたチャートを見て、おもわず、ゲッ!と声が出た。


















NYダウがピークをつけたのは去年10月だけれど、同インデックスを国際通貨(金価格)でノーマライズ(Normalize)してやって、米国株の過去30年のパフォーマンスを眺めると、2000年前後をピークにして、その後はずっと下降トレンドを辿っていたんである。

この8年ほど、世界の中における合衆国の「相対的な競争力」が全般に下がってるな~・・・と漠然と感じることしきりであったが、このチャートみたら、その感覚とみごとにシンクロしてるではないか。

21世紀に入ってからは、ずっと下降線・・・『アメリカの世紀』は8年前に終わっていたというのか・・・

この下降トレンド、どこぐらいまで落ちて行くのだろうか。

少なくとも、いま、米自動車産業で起こってることを見る限りは、まだ底は見えてないということか・・・。

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