年初の抱負は、
「Murray Hill Journalをもっと頻繁に更新する」
の【はず】でしたが、年末年始の食べ過ぎでボケー・・・としてるうちにすでに11日になってしまいました。さぁ書くぞ!と気合いを入れて机に向かうと、なぜか書く気が失せてくるので、
「気合いを入れずに、短くてもこまめに更新する」
を今年の抱負にしたいと思います。特に昨年の後半は更新サボり過ぎて、ブログを振り返っても何がマーケットで起こっていたのか自分でもわからないという情けないことになってしまった反省があるので、今年はこれを回避したいと思ってます。
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ということで、2012年最初のエントリーは、アメリカ人が肉を食べなくなってるという(実にどうでもいい)脱力系話題から。
Americans are eating less and less meat
(Washington Post, 1/11/2012)
WaPoの記事によるとアメリカ人一人あたりの牛肉の消費量はかれこれ20年に渡って減少傾向にあり、鶏肉・豚肉も近年減少トレンドが明確。
筆者は分厚いアメリカンなステーキが好物で、特にニューヨークにはそれぞれ熟成のための倉庫を持っている老舗のステーキハウスが数多くあり、ステーキについては、アメリカは美味いといつも思う。
だが、米国農務省の予想によると、平均的な米国人は5年前の2007年と比べて12.2%少ない牛肉を食べるそう。
このトレンドの背景として、記事には理由がいくつか挙げられている。
- 肉類の価格上昇(新興国の肉消費量が上がり米国からの輸出が増えて国内での価格が上がっている。エタノール等植物性燃料のとうもろこし需要が増えて畜産向け食糧の餌の価格が上がっている、など)
- あるいは、アメリカ人の食生活の変化(肉ばかり食べるのはカッコ悪い。ベビーブーマーの高齢化で肉食メニューへの嗜好が変わってきている、など)。
- あるいは、農業向けに多額の補助金を出す政府のポリシーが消費量になんらかの形で関わってきているのではないか、など。
理由はいろいろあれど、アメリカ人の肉食度は確実に下がっている。
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とはいえ、肉全体の消費量でみると、アメリカ人一人あたりの消費量は120~130kg もあって、日本人の軽く2.5倍のお肉を食べるんだって(2007年時点)。日本人の肉の消費量はこの50年で9倍に増えたそうだが、米国人は(減ってきてるとはいえ)まだその2倍以上肉食べてんのね。
しかし、この国の肥満問題は全然解消していない。肉食度が減っていると言っても、その代わりに野菜類をバリバリ食べてるわけではないし、食事量そのものが減ってるわけでもなく、コーンシロップ入り飲料をガブ飲みし、糖質・炭水化物ばかりバカスカ摂取しているから、もっともっとアメリカン・デブになっている。
米国では、20歳から74歳までの成人のObesity(肥満)が全体の30%を超えている。ちなみにObese(肥満)の定義はBMI(Body Mass Index)が30以上、Overweight(太りすぎ)が25~30だそう。ObeseのみならずOverweightも加えると、アメリカ人の実に75%が「デブ」となってて、世界一の肥満国。
いや、ほんと、アメリカ人、太り過ぎですってば。私は「肥満」には相当しないけれど、今年のもう一つの抱負として、もう少し痩せたいとは思う。
・・・とかいいつつ、今夜は近所のハンバーガーが美味しいお店に食べに行く予定。カロリー高いけれど美味しいんです。(年初から反省の色なし。)
今日たまたま『おいしいハンバーガーのこわい話(原題:Chew on This)』を読みまして、肥満解消のための胃のバイパス手術が年間15万件(2004)!!!!という事実にオドロキほっとした次第です。でもアメリカに限ったことじゃないですよね。イギリスでも聖地の国でも私は「スリム」で通りますもん(日本では肥満外来に通っている…)。
ReplyDelete>お姐さん
ReplyDeleteわたしもアメリカでは「スリム」で十分通りますが、日本に戻って成田に降り立った瞬間に、自分が肥満に思えて萎縮します(笑)。